IT化が進み、ITに関する知識獲得のため、「基本情報技術者試験」を受験する方は増加傾向にあります。
ITの知識が全くない方、文系で数式を見るとアレルギー反応が出てしまう方、(私です。)そのような方でも「基本情報技術者試験」は合格できます。
今回は、「基本情報技術者試験」の山場である、午後について勉強法を記載しています。
キャリアアップ、資格取得奨励金、転職など様々な目的で資格取得を目指している方は是非チェックしてみてください。
前編はこちら。 【文系 IT知識なし】基本情報技術者試験を3ヶ月で合格した勉強法(午前編)
編集者について
私は、基本情報技術者試験令和元年秋季試験に合格しました。
きっかけは、今後のキャリアアップのために、IT関連の知識をつけたいと考えたからです!
(実際は、会社の資格取得奨励金獲得のため)
こんな私でも合格した勉強法をご紹介します。
経歴
アラサー/IT企業での職務経験なし/大学は文系(スポーツ学専攻)
- #就職してから自主的な学習はしておらず、勉強習慣なし
- #数学は苦手(むしろ逃げるように文系へ)
- #新しいテクノロジーに興味は示すタイプ(中身はよくわかっていない)
学習に至るまで
一念発起し早速、申し込みを済ませ、テキストを購入しました。
しかしテキストは開封しないまま、2ヶ月程度塩漬けに。
「いよいよ、やばい」と感じ、エンジンがかかったのは、試験の3ヶ月前7月下旬。
【インタビュー】文系IT知識なしの人が3ヶ月で合格した勉強法(午後編)
午前編で紹介しましたが、午前の学習に2ヶ月間時間を要しております。そのため午後の学習に費やした時間は、約1ヶ月となります。
前提として、過去問(午前)を60%程度の正答率がある状態でした。
まだ60%に到達していないという方は、過去問を繰り返し継続して行うべきです。
なぜなら午後の試験も出題範囲のベースは、午前試験と同じだからです。
そのうえで、私が実践したポイントを紹介します。
おすすめ選択問題
午前編に試験概要を紹介しておりますが、午後の試験は一部の問題が選択形式になっています。
そのため、得意な科目に集中し、苦手な科目は選択しないというスタンスが重要です。
【文系 IT知識なし】の私が選択した問題はこちらです。
令和元年秋期 | 分野 | テーマ | 必須/選択 |
---|---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | テレワーク | 必須 |
問3 | データベース | 書籍及び貸出情報を管理する関係データベースの設計 | 選択 |
問4 | ネットワーク | NAT | 選択 |
問6 | プロジェクトマネジメント | 販売管理システム開発の結合テストにおける進捗及び品質管理 | 選択 |
問7 | 経営戦略・企業と法務 | 製品別の収益分析 | 選択 |
問8 | データ構造・アルゴリズム | Bitap法による文字列検索 | 必須 |
問13 | ソフトウェア開発(表計算) | メロンの仕分け | 選択(問9〜13から選択) |
私が合格した令和元年秋季は13問の中から7問に回答するものでした。
試験の出題の形式が変わっただけで、出題されるテーマは同様です。
データベース
SQL文が出題されますが、苦手意識を持つ必要はありません。
出題されるSQL文は、英単語の意味を考えるとイメージできるものが多いです。
(ex SELECT:検索する/CREATE:する作成/INSERT:挿入する/DELETE:削除する)
出題される問題は毎年似た傾向にあるので、過去問で対策可能です。
ネットワーク
ネットワークは、「問1:情報セキュリティ」との関連性が高く、出題される問題も似ています。
「問1:情報セキュリティ」は必須問題であるため、学習の効率性を高めるためにも、おすすめできる問題です。
ファイヤーウォール、DMZ、サイバー攻撃への対策などに注力し、学習しましょう。
プロジェクトマネジメント(マネジメント系)
ITの知識がない方であれば、必須で選択すべき問題でしょう。
中学レベルの簡単な数学の知識と問題を読み解く能力は問われます。
説明文に多数のヒントが隠されています。長文からヒントを見つけ出す練習を過去問で実践しましょう。
経営戦略、企業と法務(ストラテジ系)
こちらもITの知識がない方であれば、必須で選択すべき問題でしょう。
損益分岐点の計算や利益率の計算など簿記のような知識がある方であれば容易でしょう。
そのような知識がなくても、午前の試験対策にもこれらの内容は含まれています。
アルゴリズム対策
このアルゴリズムを理解できず挫折するという方は少なくありません。
アルゴリズムで重要なのは問題を解くコツをつかむことです。
実際、私も学習に取り組み始めた当初は全くわかりませんでした。
ポイントは、めげずに過去問を解き、わからない問題は解説を理解できるまで読み解くことです。
ソフトウェア開発(表計算)
システム開発の業務経験や情報システム系以外の学部を卒業された方であれば、「表計算」が最もイメージしやすいでしょう。
Excelに近い考え方ですので、普段業務で使われていたり、関数に詳しい方であれば回答は可能です。
しかし、いくらExcelが得意だからといって気を抜いてはいけません。
Excelの関数ではなく、基本情報技術者試験特有の、「水平照合」「照合一致」「垂直一致」などが頻出されます。
また、問題の一部にアルゴリズムの要素を取り入れた出題があるため、前述した通り過去問の実施をお勧めします。
特に、令和秋期の表計算の問題は良問です。
収穫したメロンの仕分けを行うという課題です。
- 問題文がイメージしやすい
- 条件分岐の発生や代入参照など頻出要素が含まれている
以上の点から、表計算やアリゴリズムを理解するうえで重要な要素が含まれています。
まとめ:この資格は無駄ではない!理系や文系、IT業界での経験有無に関わらず、合格には努力が必要!
この資格は、特に、エンジニアなどの非技術職の方にとっては業界問わず、有効な資格と言えるのではないでしょうか。
ITに関する基本的な知識を薄く広く身につけられる
「この資格を取れば、システム開発ができるようになる」、そんな資格ではありません。しかし、IT全般の知識を広く浅く身につけることはできます。
最近では、フィンテック・AI・自動運転など最新のテクノロジーについても出題される傾向にあります。
IoTの世の中で、産業分野問わずITの知識は必要になります。現代ビジネスの基本知識として身につけておいて損はないでしょう。
IT業界に挑戦する方は入社前、入社後1年以内の合格を目指しましょう
IT業界は、日々新しいテクノロジーが進化し、変化が激しい業界です。
そのため、業界社員にはわからないこと、気になることがあれば、自ら学習する習慣が必要です。
未経験で、IT業界に挑戦する方は、入社前、入社後1年以内に取得することを推奨します。
理由は2つです。
- 自己学習できる姿勢を採用前後でアピールできる
- 入社後の業務で飛び交う専門用語がいくらか理解できる
面接を有利に進める、入社後のスタートダッシュのためにも資格取得を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
基本情報に合格すると、応用情報取得も目の前!
基本情報技術者試験の上位資格に「応用情報技術者試験」があります。
この試験は、基本情報技術者試験の内容をベースにした資格です。
さらに上の資格を目指したいという方は、高い目標を目指しチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか。
ちなみに使った教材はこちら
午前編・午後編2章にわけて、【文系 IT知識なし】の私が基本情報技術者試験に合格した勉強法を紹介しました。
過去問の取り組み具合が試験内容に直結する資格試験です。試験は年2回しかないため、忙しい中でも時間を見つけ学習に取り組みましょう!
【元CA(キャリアアドバイザー):転職支援のプロ】
大手人材紹介企業R社でキャリアアドバイザーをしていました!(社内グランプリ複数回受賞)
その経験を活かし、かっこいい男性のキャリアを応援しています。
趣味は、フットサルとランニングです!
#来年でついに三十路
#まだまだ若い者には負けない!(メンタル○)
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