【実体験】Web広告代理店へ未経験で転職|後悔しないためのポイントとは

キャリア

デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れが一気に加速し、広告業界も例に漏れず業界全体でデジタルシフトが進んでいます。

そんな社会背景の影響を大きく受けている広告業界もデジタル移行が加速しています。
実際デジタル広告の専門知識を持った人材の価値は上がっていて、広告人にとっては必須スキルとなるのも遠くないでしょう。:
そんな成長が期待されるWeb広告業界へ転職を検討している方に、大手Web広告代理店2社を経験した私の実体験を踏まえ「転職で後悔しないポイント」を紹介します。

主に業界未経験の方に向けてイメージとのギャップがないよう最低限これだけは抑えておいてほしい点となります。

業界動向についての理解は必須

広告市場動向

転職する上で当たり前ですが、面接対策にもなるため業界動向は最低限を理解しておきましょう。

電通が発表しているリリースでは、2019年の年間総広告費は6兆9,381億円となっていて、「マスコミ四媒体広告費」、「インターネット広告費」、「プロモーションメディア広告費」と大きく3つで分類できます。
前年比で広告業界全体では年間成長率101.98%に対して、インターネット広告成長率は122.9%と業界を大きく牽引しています。(マスコミ、プロモは前年割れ)

さらに2019年には、ついにテレビメディア単体広告費をインターネット広告費が追い抜き2兆円規模まで成長しています。
若年層のテレビ離れとスマホで滞在時間が長くなり、広告主もマスメディアから主要SNSなど広告出稿先としてインターネットメディアに対して広告予算を多く投下するようになっています。

出典:2019年 日本の広告費(電通)

Web広告トレンド

従来よりマスメディアが得意だったブランディング広告ですが、今ではWebメディアでも展開することが増えてきています。

ブランディング広告とは、企業やサービスのブランド向上を目的とする広告のこと。従来からTVCM、新聞、雑誌などのマスメディアで多く使われ、ブランドの認知や想起を促すことを目的としている。

これまでは「ブランディングはマス。レスポンス(顧客獲得)はWeb。」と言われていた広告配信目的の切り分けがなくなり、広告主がWeb媒体でブランディング広告を展開する例も増えています。

つまり前述した市場動向の背景には、Web媒体の日々のアップデートによって広告配信方法が充実し、広告費用がマスから流入しやすくなっていることが言えます。

どうして広告業界の中でもWeb広告業界を志望するのか、業界背景もしっかりと理解すれば内定獲得率も自然と上がるでしょう。

抑えておきたい業界プレイヤーたち

独立系

サイバーエージェント


独立系ネット広告代理店の中でもトップの売上を誇る日本最大の独立系ネット広告代理店。
インターネット広告事業を基盤として、Webメディア、アプリ、ゲーム、最近ではAbemaTVなど多角的に事業投資を行うIT総合会社

オプトホールディングス


動画やオウンドメディアを活用したブランディング支援に強み。データプラットフォームなどを活用した提案なども増加。

トランス・コスモス


独立系ネット広告代理店として売上規模は上位。広告代理事業と合わせて基盤のBPO事業などに強みあり。

電通グループ

電通デジタル


マスメディアを主に取り扱う電通と連携したブランディング戦略提案に強み。また豊富な資金力を生かし、ブランディングからロイヤリティ改善まで顧客体験を一気通貫してカバー。

セプテーニホールディングス


スマホを中心としたダイレクトマーケティングに強み。AIを活用した独自ツール開発など広告改善のための技術投資に積極的。

博報堂グループ

D.A.コンソーシアムホールディングス


博報堂の営業基盤を活用したメディアプランニングに強み。多様な媒体を取り扱い、アドテクノロジー活用にも積極的。

アイレップ


検索連動型広告のノウハウが豊富。大手から中小企業まで幅広い企業への運用支援の実績あり。

情報収集の際、各企業サイトはもちろんですが、オープンワークスなどを利用して業界で働く生の情報にも目を通しましょう。企業課題や業界動向について多くの示唆を得ることができます。

Web広告業界は成長産業なだけありしのぎを削る競合プレイヤーが数多く存在します。
全てを網羅するのは大変ですが、上記の主要企業だけでも最低限下調べてしてみると各社がどういう強みを生かして経営戦略を描いているか確認すると今後の業界予想に繋がります。

職種について本当に理解できてる?

Web広告代理店と一括りに言っても、多様な職種の人が働いています。そのため転職後にイメージと違って後悔しないよう職種理解もかなり重要になります。
これは広告代理店全体に言えることですが、広告配信開始から終了までの一連のフローの中でいくつも工程を踏むため、作業効率向上のため分業体制で対応する企業も多く存在します。(企業規模にもよるため例外もあり)

【広告出稿の流れ】
①広告出稿プラン立案
②広告主への提案
③広告素材制作
④媒体への広告納品
⑤広告配信
⑥レポーティング
⑦広告主へ改善提案
⑧その他(競合とのコンペ等)

下記は大枠のイメージになります。
「アカウントプランナー(営業)」
全体の流れのうち①〜⑧まで全体を取りまとめる役割を担う。広告主とのフロント業務がメイン。
広告予算交渉、掲載メディア選定、広告数値報告、広告配信準備(社内調整)などがあり、社内外問わず関わる人が多いためコミュニケーション能力が求められます。
広告主と直接関わるため、顧客課題を前提とした広告戦略立案などの企画・提案力がみに身につく職種です。

「コンサルタント」
営業と連携して広告配信改善の実務を担う職種です。②〜⑦を担当する。
営業が顧客向き合いに対して、コンサルタントは配信先の媒体社向き合いが多く、広告メニュー理解や広告改善の知見が求められます。
Google・Facebookと言った媒体管理画面を見ながら広告アカウントの課題抽出、数値改善の具体的な施策出しがメインの業務となります。
※組織体制しだいで、コンサルがフロント業務を兼任し顧客へ直接提案することもあります。(分業されていない組織に多い)

「クリエイティブディレクター」
広告素材の③④⑥をメインに行うクリエイティブ職。
SNSなどで使用するディスプレイ広告はクリエイティブが命と言っても過言ではないくらい広告効果に直接影響が出ます。
その広告デザイン・訴求文言などを立案し制作するのがCRディレクターです。広告制作を一手に担うため営業、コンサルタントとの広告イメージの擦り合わせして、必要であれば外部制作企業と連携しながら広告素材を納品します。
※専門知識が必要なため基本的に転職の場合は経験者採用がメイン。企業によっては未経験採用もあるがポートフォリオ提出は必須。

上記は主な職種ですが、その他にも分業体制の効率化を目的とした業務オペレーションディレクターや、社内ソリューションツール拡販の担当者など様々な職種が存在します。

最初はイメージが付きづらいかもしれませんが、必ず転職前に職種は何でどんな業務内容なのか確認することは必須となります。余裕があればプラスα自身の得意な部分を活かせそうか検討してみてください。
他と比較してもWeb広告業界は未経験転職の門戸は広いと思います。ただし転職後のミスマッチで離職する方も少なからずいるため後々後悔しないように注意しましょう。

効率良くキャリア設計に役立つ情報を集めよう

友人知人など業界人に話を聞く

もしも身近に広告代理店の知り合いがいれば業界についてヒアリングしてみましょう。自分と同じ業界に興味を持ってくれていると分かれば快く教えてくれるはずです。
ポイントはネガティブな部分ばかり聞くと気分良く思わない人もいるので、良い部分と課題だと思う部分をバランス良く聞いたり、もし知人もう一度採用を受けるとしたらどういう点に注意するかを聞いてみると参考になるでしょう。

転職エージェント

転職のプロに相談するというのも一つの手です。大部分の方は転職エージェントを利用して転職活動をするはずなので、キャリア相談と合わせて業界・職種についてしっかりヒアリングしましょう。以下に個人的におすすめのエージェントを記載します。

リクルートエージェント


リクルートエージェント
国内における転職エージェントの最大手です。圧倒的な求人数と紹介実績が強みです。
担当者も多く在籍しているため、必ず広告業界に詳しい方に担当してもらうようにしましょう。

doda


doda
深田恭子のデューダ子のTVCMでお馴染みの転職エージェント。転職データベースを公開していて、市場動向について特にアンテナを張っているエージェントです。個人的に親身なエージェントも多い印象で、相談ベースで登録して中長期で転職を検討している場合はdodaがおすすめかもしれません。

スキルシェアサービスを利用する

ココナラ

無料とは言え、いきなり転職エージェントは気が引けるというかたはココナラというサービスをご存知でしょうか。

今は便利な世に中になり、転職事情に詳しい方を見つけて相談することが可能な時代です。
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採用企業と利害関係がないため業界について詳しく教えてもらうことができます。

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オンライン上での相談にも対応しているため、気軽に自宅から相談することも可能です。

まとめ

今回は後悔しないポイントを紹介させていただきました。基本的な業界動向、企業情報、職種理解、そのための情報収集の重要性を理解して後悔のない転職活動にれば幸いです。

Web広告業界は専門用語や媒体知識などインプットすることが多いため、未経験で転職した後もインプットがかなり必要になります。そういう意味では、未経験でもしっかりと情報収集できるスキルは入社後こそ求められます。

また面接など就職活動中も大いに生きてくるでしょうし、何よりここまで事前に調べたという自負さえあれば納得感も生まれ、結果的に後悔のない転職に繋がるのではないでしょうか。

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